いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

終わらない葬儀

近所のお寺にずっと「山門不幸」の札が立っている。もう一年になろうか。葬儀が終わったら札は下げるものみたいな情報があるけれど、ずっと立っている。灌仏会花祭りをすぎても立っている。終わらない葬儀が行われているのだろうか。猫はどこへ行ったのだろうか。まさか我々は釈迦の終わらない葬儀をずっと行っているという意味なのか。

 

最近悩んでいることがある。賃貸の床に座っているとわかるのだが、ここにずっといることはできないようだ。かといって私は大学生の時ど田舎の龍○村という所へいったのだが、村の人の話などをきいて、そのとき思ったことは、「本当に暮らしていけない」ということだった。コネと持ち物である土地や山のおかげでいきているだけで、普通は暮らせない。とても暮らしてはいけない。

 

たまに疑うことは、私の「暮らしてはいけない」という恐怖はおかしいのではないかということだ。私は生まれてからずっと賃貸に住んでいる感じだ。(正確に言えば一度親がアパートの一室を買ったことがあるが、ローンで買ってたから自分たちのものではないし、実際にローンを残したまま家族は別れ、私とその一室は全く関係なくなった。そして聞くところによるとローンが残ったまま売られたらしい。年収のことを考えてもどだい無理な買い物だったのだろう。こうなると賃貸に住んでいるよりなお安定性が悪い。)

一度私は会社借り上げの賃貸に住んだこともある。これは今考えれば賃貸に住んでる上に借り上げという二重の不安定な(自分の家ではないし契約名義も自分ではないし、仕事がなくなれば家もなくなるし、30歳になったら自己負担が全額になるという制限付きだったが、その時収入が上がっている確証はない)の条件だった。その時はそこまで深く考えていなくて、なぜそうなるかはわからなかったが、無性に気分が不安定になり、今思えばそのことも大きな原因になって転職した。この経験から自分の家は自分で賄うことが、自分にとっても精神的に良いのだという認識になった。

私の旦那は子供の時からほぼずっと持ち家に住んでいる。家に住んで暮らしていくだけ稼いだら暮らしていけるという考えがある。しかし持ち家であってもランニングコスト等がこれからかかってくる。それがどのくらいのものなのか。東京の収入で東京で賃料を払って二人で暮らしていくことはできる。そのことには自分はむこう十年だいたいの自信がある。しかしそれも向こう十年だ。体力が衰えたらどうしたらよいか?その時になって田舎に引っ越しても仕事はないだろう。しかし田舎で暮らしたら、更に同じ家に住んだとしたら、形式的にでも旦那の両親も含めての家族分を稼ぐという重圧は一身にかかってくる。私に果たしてそれを稼ぎ切ることができるのだろうか。

子供がもしできるとしたらそのぶんも稼ぐことができるだろうか。それは一体いくらなんだ…。こう考えると流石にたしかに「暮らしてはいけない」のではないかと思う…。

旦那と二人で働いても稼ぎ切る気がしない。でもやってみないことにはわからないから、先にやってみたほうが良い。それで無理なら無理だということを説明できるし、諦めもつく。しかし本当に地方の求人を見るとカスカスで何も残らないような賃金しかもらえないのだ。こういうことを真面目に考えるのに、ツイッターやインターネットは全く頼りにならない。

統計とか見たほうがまだ良いだろう。

 

これを考えないで、親世代はみんな生活保護をもらったら良いと言うことを言ったら、たしかにそうなのだが、自分も同じ道をたどることになり、それじゃあ働き盛り以外はみんな生活保護をもらうしかないみたいなことになるのではないか。考えてそうなるなら仕方ないけれど、さすがにそれは考えては見るべきだしそのくらいのことは義務だと思えてくる。

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第12020年(令和2年)家計調査結果報告書-山梨県の家計-

2020年(令和2年)家計調査結果報告 (PDF3,112KB)

 

第2結果の概要

 

【家計収支の概要】

1.消費支出の概況 … 二人以上の世帯の家計

 

    消費支出(1世帯当たり1か月平均)

       全国   277,926円(前年比 △15,453円)

       甲府市  290,406円(前年比 △ 8,299円)

 

2.収入の動向 … 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計

 

    実収入(1世帯当たり1か月平均)

      全国   609,535円(前年比 +23,386円)

      甲府市  627,129円(前年比 +12,120円)

 

3.家計収支のバランス … 二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計

 

    黒字額(1世帯当たり1か月平均)

      全国   192,828円(前年比 +40,036円)

      甲府市 202,981円(前年比 +40,568円)

 

【貯蓄・負債の概要(二人以上の世帯)】   

1.貯蓄現在高

      全国   1,791万円(前年比 + 36万円)

      甲府市 1,626万円(前年比 +108万円)

 

2.負債現在高

       全国   572万円(前年比 + 2万円)

      甲府市  655万円(前年比 +188万円)

 

3.貯蓄・負債現在高

 二人以上の世帯の2018~2020年平均を都道府県庁所在市等52都市と比較すると、甲府市の貯蓄現在高は33位、負債現在高は22位、貯蓄から負債を差し引いた額は33位。

 

 

【品目別年間支出金額の都道府県庁所在市等ランキング】

 2018~2020年平均二人以上の世帯の1世帯当たりのランキングは次のとおり。(全国52都市中の順位)。

 

   甲府市が支出金額1位のもの(食料品以外)

    柔軟仕上剤、私立小学校(授業料等)、諸雑費、他の諸雑費、葬儀関係費

 

東京のやつも比較する

都民のくらしむき(月報) 令和4年2月 家計収支の概況

 

これを見て何を思ったかはたぶん明日書きます。