いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

2015-01-01から1年間の記事一覧

次の一年のために② 意識を一本にまとめる

地震が起こった。震源は東京湾。カラスが鳴き交わし、わたしは一瞬そのカラスたちが海からやってきたと錯覚した。 ある微笑 (新潮文庫) 作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1958/05/05 メディア: 文庫…

次の一年のために① 人を信じる

平和の国のメリークリスマス 平和に感謝する。束の間だか、いつまでも続くんだかわからない静かさに対する放心と日常。 クリスマスだが、親しい人が大怪我をしたので病院へ一緒に行ったりして、かなり忙しかった。いろいろなことをして疲れたので、家に帰っ…

勉強法の本を選ぶ 著者は何が苦手?

本日、人生で初めて、「勉強法」の本を買いました。 この本。 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法 作者: 山口真由 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2014/07/02 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る 今まで勉…

私は自分の脳みそが疑わしい

発達障害傾向があると診断されてからというもの、自分の考え方や感情がとかく疑わしい。勝手に偏った能力と偏った癖で思索と判断を繰り返しているのではないか?無意識に、苦しむ必要のない苦しみに苦しみ、楽観できない問題を楽観しているのではないか。私…

『インド夜想曲』その中のタージマハル・ホテル

アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』 インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑) 作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,須賀敦子 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 1993/10 メディア: 新書 購入: 9人 クリック: 44回 この商品を含むブログ (72件)…

私の夢と就職

このブログをどんな風に続けていくか、しばらく悩んでいた。見た目の幼い夢は常に失われたり諦められてしまう危険にさらされている。しかし幼い夢というのはやっぱり純粋で、だからこそ人生の基盤であり続けることができるものだとおもう。だから私は、この…

出会った画家(青)

平日の昼前に私は書店での仕事に出掛けた。早めについたのでぶらぶらしていたのである。すると画家に出会った。その画家は財布から取り出したレシートの裏に絵を描いてくれた。何を書いてくれたかは内緒だ。 私には自分の未来が見えない。呼吸するように本を…

身にしみて苦しい一節 『塩一トンの読書』

これは私の好きな本。 塩一トンの読書 (河出文庫) 作者: 須賀敦子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/10/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る この本は古典と呼ばれる種類の本をするすると紹介している。著者の生涯にぴったりと…

裁判に興味あるけど もう裁判を傍聴しない

裁判を傍聴すると暗い気持ちになってしまう。特に刑事裁判。なんというか、人間の弱さと言うか、そういうものは何故避けられないんだろうという、鬱々とした気持ちになってしまう。 なぜ人間は悪いことと分かっていながら、ある行動に陥り、時には何度にも渡…

憂鬱な大学生 詩に埋もれる

すこぶる憂鬱だ。夢が無限にある。将来やることを決められない。どんな仕事も、それが人の道理にかなっていれば、真面目にやることは確かだ。 この歳になるまで、とてもたくさんの選択をしてきた。選択することを楽しんでいたし、人生に関する選択はいつも真…

加藤徹『貝と羊の中国人』を読む 中国と日本の英雄

この本を読んだ。 貝と羊の中国人 (新潮新書) 作者: 加藤徹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2006/06/16 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 43回 この商品を含むブログ (48件) を見る 中国の英雄と日本の英雄について説明されている部分が特に面白い。ち…

大学生なのにいまさら? 発達障害傾向の査定を受ける

本を読めなくなったので大学を休学して、病院で相談しているうちにWAIS-Ⅲ、CAARS、AQという検査を受けることになった。このような検査を受けるのは初めてだ。 これらの検査についてよく理解しているとは言い難いので、説明することが出来ないが、WAIS-Ⅲは知…

今年も手帳を選ぶ時がきた

何やら分からぬ高熱で日曜日は寝込んでいました。しかし復活しました!いきなり高熱が出て驚きました。体は大事にしなくちゃ行けませんね。 さいきん書店の前を通るたび、来年の手帳が並べられているのを見て、来年は何にしようかな、と考えています。今年使…

八百屋へ行って葡萄を買おう

葡萄の季節ももう終わる。私は葡萄を買ってきて、葡萄を見ながらこの記事を書いています。 果物を持っているといやなことがあっても心が枯れないと思えるの。冬の鞄には果物を入れなくてはいけない。葡萄のことで何か友達と話をするといい音楽が不意に鼻と目…

昨日11月25日は三島由紀夫の命日だった 命日の名称は『憂国忌』

三島由紀夫と聞けば、ほろ暗く思春期を思い出す......ん、いや、そういう感傷的なことはあんまり書きたくないのである。 「はてなキーワード」によると、三島由紀夫の命日を憂国忌というらしい。三島の短編小説『憂国』にちなんでつけられたのだろう。作家の…

『東京大学出版会の本棚』が届いたので読んでみたいと思った本を挙げてほくほくする

パブリッシャーズ・レビューというものがある。出版する側が本の魅力を説明したものだ。パブリッシャーズ・レビューは、無料で購読できるものもあり、しかも読んでいて面白い(尤も散財を促すなどの作用もあるが、面白いからよいのだ)。 無料のパブリッシャ…

ガード下に対する熱い興味

ガード下(鉄道高架の下の空いているスペース)はどのようにして生まれ、そしてどのように活用されているのか。機会あるごとにガード下を探索したくなった。 「ガード下」の誕生――鉄道と都市の近代史(祥伝社新書273) 作者: 小林一郎 出版社/メーカー: 祥伝…

清水(静岡県)に行ったので東海大学海洋学部の授業に潜ったこと あと巴金の『憩園』

友人に会うために清水に行く機会があった。例えば三保の松原などで有名な場所だ。ここに東海大学海洋学部がある。友人宅がそのキャンパスから徒歩五分の場所にあるので、昼の授業に潜ってみた。 講義は砂浜の砂のことや、砂浜の保全、減災対策に関するものだ…

横光利一『上海』 上海は魔都だった

上海 (岩波文庫) 作者: 横光利一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/02/15 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (25件) を見る 「上海は魔都だった」というのはよく言われている。でも「魔都」ってなんなの。上海には租界が…

合コンとは イベントとは

昨日、イベント企画をしている友人に会った。彼女はいわゆる「学生団体」に所属し、学生相手の合コンみたいな「イベント」を企画しているらしい。私はその話をいろいろと聞いて、合コンに参加したこともないし、合コンについて調べたこともない自分に狭さを…

HSK5級の受験を延期

HSK5級の受験を12月に予定していたが、受験料がいま払うには高いので、次回に延期。調べてみると次回は3月だとのこと。毎月やってくれればいいのに。そしてもっと安価であればいいのに(5級:7,992円、6級:9,504円) 試験日程・受験料など受験のご案…

特別展「始皇帝と大兵馬俑」を見に行く前後に読みたい本

水曜日に、特別展「始皇帝と大兵馬俑」へ行くことになったので、せっかくなので少し勉強することにしました。読んだらまた書きます。 ほかにおすすめの本などがありましたらぜひ教えて下さい。 heibayou.jp 特別展のリンクも貼ります。 人間・始皇帝 (岩波新…

脇村 義太郎『東西書肆街考』を読む

青空古本市で偶然見つけた本です。京都と東京神田の書店街の変遷について書いた本で、古い本ではあるけれど、とても面白そう。今から読みます。またこの本について書きます。 東西書肆街考 (岩波新書) 作者: 脇村義太郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1…

ISテロ後のAmazonのトップ画面に戸惑う

アマゾンのトップ画面がこんなふうになっている。フランス国旗と【Solidarité 】の語があるだけ。【Solidarité 】の意味は「連帯」とかそういう意味であるとグーグル翻訳が言っている。しかし、「連帯」とはいったいどういう「連帯」なのだろうか? どのよう…

井上靖『春の海図』

世の中には、もう一度読み返しはしないけれども好きではある本というものがあると思います。読み返さないことで、かえってその断片が光り輝くような本。今日はその中の一冊をちょっと紹介して日記代わりにしたいと思います。井上靖の『春の海図』という小説…

スタンプラリーみたいな人生

何をしたいとか、そういう願望をたくさん持っている人がいる。○○という店のお菓子が食べたいとか、あそこにいって、有名な滝を見たいとか。それを体験することが人生で、その穴をだんだん埋めていくとよい人生が一枚完成する、とか、充実した一日が完成する…

ある輸入書籍書店での仕事

ある輸入書籍を扱う書店でアルバイトしている。始めたのは一ヶ月ほど前だが、わたしはこのアルバイトを本気で好きだ。 知識をつけることで、お客さんの役に立つことができる。そんなバイトは今時そんなにない。お客さんの方でも、この書店の店員の知識を信…

『いのちばっかりさ』というブログについて

『いのちばっかりさ』というブログは、大学を休学し、最近は一人で悩んでいる、あるしがないひとが、しがない時期の金字塔として後々まで残したいという思いに基づいて設立したものです。 『いのちばっかりさ』というのは、ついさっきバイト先から家へ帰る途…