駅のホームの浮いてるベンチとか
台風の後でも雨が降る天気とか
座ったまま立てない昼とか
そういうときに死にたいと
言えないのはおかしい
死にたいと言わないと生きることはできない
全く敵対しないから優しいつもりで
だけど本当は片方を追い詰めている
死にたいと言う人に
そんなこと言わないでと言って
その孤独の内側に塩酸を流し込んで
死にたいと言われたら幸せでいることができない
その輝かしい今日のために
なかったことにしたのだ
大切のために
死にたいのではなく殺したいのではないかと
いうべきではないのか
殺さないで死なないで生きていくことはできない
きちんとしなければいけないと思っている
だから君は死にたいのだろう
山梨へ行く途中の山も緑も全部
すべてを連想させて壊してしまう
美酒を美酒を美酒をと求めても
この一つの分断が心の皮を丸焦げにする