いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

仕事 意義というか思い込み

産廃処理機械の中から人の腕見つかる 施設の女性社員が行方不明 秋田・大仙市(秋田テレビ) - Yahoo!ニュース

 

 

知り合いの作業の手伝いで、ネイラーと言う機械を使う作業があった。

銃のような形になっていて引き金を引くと釘が勢いよく発射される。どのくらい勢い良いかというと釘がちゃんと打ち込まれ、頭が出っ張らないくらい深くめり込む程度だ。つまりすごい勢い。仮に足など撃とうものなら穴が開く。

 

たまに明らかに現場猫案件をやろうとしている(労災を呼び込むような使い方そのものがヒヤリハット的なことをやろうとする)人がいるが、盛り上がってやっているのを止めるのは至難の業である。たいていそういうときに注意しても「大丈夫だよ!」と言われることになる。工場でも何回もこういうことはあったが、結局「自分はやらないで傍観する」「面倒だがもっと安心なやり方を提案する」ことくらいしかできない。

 

自分も「地方に全国転勤できないなんて言っていたら女で正社員としてずっと稼いでいくことなんてできない!やるべきなんだ!」とたまに言っているが、これはチャレンジの方法そのものがヒヤリハットみたいなやつなのかもしれない。あえて自分の行く道を狭く見積もる(これしかないと思うように仕向ける)ことによって、やる気を出すことはあるが、それは一面に過ぎず本来疲れやすい人は引っ越しなんかしないでじっとしているのが良いということは忘れないようにしたい。そして私も静かにじっと暮らしているのが好きだということを覚えておかねばならず、やむなく移動する際には場所以外の環境についてはできるだけ変えないようにし、適応障害的なものにならないように注意しないといけない。

 

自分や物事をなんとかしようとして思い込むものについては、他人がその思い込みを解くのは難しく、むしろ思い込みこそが生きがいになって個性を定義しているようなのもある。工場で作業に慣れているから安全装置を解除する俺みたいな自意識の人にいくら安全装置をつけるようにいっても結構無理である。そういった作業は人間がするべきではないと思う。