いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

利用し合う労使

友人の事業を見に行って、経営者の無数の夢のうちの一つに被雇用者は付き合っているんだということを確認した。経営者はできるだけ安価に自分の稼げる状態までできるだけ速く持っていきたい。被雇用者は月給や時給で働く。

 

経営者は被雇用者を利用する。事業がうまく行けばバイアウト(売却)して、違うことをやるとかもある。

 

事業は人に理解されなければいけない。けれどもいずれ売却するのであれば関係ない。大して情熱を持ってなくても金への情熱だけでやることはあるし、周囲に迷惑をかけても進めることはある。

 

だからこそ被雇用者は自分のやりたい仕事を選ばなければいけないのだと思う。被雇用者は基本的に経営者の意向に従うしかないが、細部に自分が残したいものを潜ませることができる。実務をしない経営者に操縦の技能はない。舵をとり、こちらも経営者を利用しようではないか。勉強して、実践して、信頼を得て、仕事を自分のものにするのだ。

 

経営者を被雇用者も利用しなければならないと思う。経営者に取って事業はいくつもの夢の一つに過ぎず、全力で仕事を我が物にしようとする被雇用者には勝てない。それでも経営者のほうが上手であるときにはもうそれは立派な経営者だからその人に学ぶしかないと思う。