いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

そっと鼻を閉じた

私にとって幸福や満足や生きていることの一番そばにいるのは旦那だ。大根をきれいに切るときには旦那は本を読んでいる。「本を読んでいる」というのは動画にされている漫画をタブレットで読んでいる(再生している)ことをそう言っている。

 

出先で草の匂いがするときは旦那は家で鶏肉を割いている。太古昔には旦那は家で虎肉を割いていたこともあったのだが、今は鶏肉(胸肉)をよく割いている。

 

前に私が書いた蛍の問題という詩を読んでください。

これを超えて私は太古昔の自分たちの対になっている姿を思い浮かべるようになった。それは嘘の世界に違いないが、釈迦堂遺跡の水煙文土器を見るとき私はそのひだの上に自分の鼻を見つける。

 

蛍の問題 - いのちばっかりさ

 

黒い犬の滑らかな背中の絵をリンナイの上に貼っている。そう言って私はそっと鼻を閉じた。

 

本日知った良い言葉

What I cannot create, I do not understand.