いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

私の夢と就職

 このブログをどんな風に続けていくか、しばらく悩んでいた。見た目の幼い夢は常に失われたり諦められてしまう危険にさらされている。しかし幼い夢というのはやっぱり純粋で、だからこそ人生の基盤であり続けることができるものだとおもう。だから私は、このブログで、いつまでも夢を失わないで着実にそれに近づいていく様子を、こつこつと記していけたらいいなという一応の方針を決めました。

 

 昔から、夢は密かに夢見る主義だった。人に壊されては大変。そう思ってきた。しかし大学に入って、周囲が一斉に就職活動を始めるとともに、「夢見るのはこれでおしまい、いざ社畜」というような発言を繰り返しているのを見て、それはちょっと違うんじゃないか、と切なくなってしまった。そして、そろそろ私の夢をネット上にでも書いてみようかな、と考え始めた。考え始めたけれど、今回のこの記事では、やはり勇気がなく、書くことができなかった。そのうち少しずつ書いていきたい。夢というのは大事なものだと思うから。

 

 就活生の実態に反発しながらも、かく言う私も就職活動をして、上手く行けば来年の今頃は、どこの会社に行くか決めているころだと思う。しかし私は決して自分の夢を忘れないでいたい。

 仕事をすることは社会を知ることだろうと私は期待している。学生時代は、なにかと理想を持つことは簡単だが、それがビジネスとして成り立つのかという問いに明確に答えることはできない者が大多数だと思う。私もその一人だ。仕事をすることで、自分の中にあるたくさんのアイデアを、この世の中に打ち出していく方法を知ることの助けになると思う。学生のままでは決してアプローチできない人にもアプローチできて、大金を払わないと学べないことが、仕事の一環として学べたりする。実践できる力をつける。そういうものなんだろうと期待している。逆にそうでないならば、夜遅くまで仕事なんかしたくない。自分のとっておきの夢を叶えるステップと思えるから仕事を頑張れる。その中で色々学べると思えるから、人生で一番大事な時間という者を費やすことができるんじゃないか。

 

 「自分がこうしたい、ああしたい、というけど、我が社のために何をしてくれるんですか?と就職面接で聞かれて、一生懸命働きますとしか言いたくないけど、色々言ってみたよ。あれ大丈夫かな」と困り顔の先輩たちと話していると、後輩としても困ってしまう。大丈夫かは分からないけど、就職の面接って、そんな風に、「会社側がこういう人を欲しいんだろうな」と予想して、こわごわ穴を外さないように、するっと入るという感じのものだっけ? それよりは、「こうしたい、ああしたい、そのために一生懸命働きます」と元気よく自分の考えを語って、理解してもらって、その上で「我が社ではあなたのやりたいことをやってもらうだけのキャパがない」とか「海外に行きたいというけど、その予定はないので、残念ですがご縁がなかったということで」などの理由で断られたり、「それは我が社のやりたいことにマッチする!」とか「我が社にはそれが足りない!協力してください!」と喜ばれて採用されるものなのではないのか。

 

 こわごわするっと穴に入るタイプの就職活動だと、おそらく就活生は一度も自分の考え方や、夢を会社に伝えることなく就職し、仕事をし、クビになったり、いやになったり、ぐだぐだしてたりして時間を無駄にするだろうと思う。会社としたって、何を考えているか分からないけどクビにしない限りは働いている従業員を抱えて、なんとなく動かしているというのは不健全だとおもう。それなら、必要なことを学びきったら出て行ってしまうかもしれないけれどバイタリティーにあふれている従業員を雇っていた方が、会社にいっぱい夢が詰まっている感じでいいと思う。

 

 と、いうようなことを私は夢と就職と仕事について考えています。夢を大切に実現していきたい。

 

 

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

  こないだ一緒に出掛けた友人がこんな本を妹にあげるといって持っていた。なつかしい。この本の中では、コペル君という主人公の疑問や悩み、考えたことについて、いつもおじさん(お母さんの弟。亡くなったコペル君のお父さんのぶんも、コペル君の相談を聞いたりする。)が一緒に考えてくれている。この本は、そんなおじさんを持たないで一人で悩んでいる子どもや大人にも、おじさんのことばで「それを考えていてもいいし、考えるべきなんだ」と言ってくれる優しい本だ。私もむかし三回くらい読みました。

 

 この本を読んでいると、成長とは何かな、とか今もう一度考える。忙しく働きながら子どもに叔父さんのような真面目さで向き合うことは難しい。この本の中の叔父さんは法学部卒なんだそうだ。法学部の学生としては身にしみてしまう。だけど法学部の学生として私は、法学士こそこうでなければ!と思っている。

 

 この本は子どもや自分に(勇気のある人は友達に)プレゼントするのにちょうどいい本だと思う。共有したい本でもある。クリスマスイブの夜に読んでみてはいかがでしょう。

 

 

 ・・・蛇足ですが、『君たちはどう生きるか』のなかに「立派な人間になる」という表現が出ていたと思います。記憶があやふやですが、多分そう出てたと思います。それでふと思い出したのが『ヒミズ』という映画の予告編。映画は見ていないのですが、この予告編の最後のところに、「立派な大人になる」という表現が出てくる。「俺の未来は誰にも変えられねえんだ!立派な大人になるんだ!」という台詞がある。

  

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