この家は23㎡
木々に囲まれている
少しのどかなところが好きだ
晴れていると旦那が光って見える
三十数箱の引っ越しの荷物
日に当たる布団
もう死ぬよどうせ
だけど君は生きる
この場所で君は生きる
まだ湯気のあるこの場所で
本を読んだり
旦那とでかけたりする
いくつもの場所で君は生きている
我々が死んだあとも幸せに生きる
人は不可逆な時を生きている
二度とこの時を生きることはない
定住はまるでいつまでも若いかのように思わせる
移住は昨日と今日の違いを見せる
涙や切なさは際限なく私におまじないをかける