夜中にまだ出るからと茶を飲みながら
次に学びたい手のことを考える
市場も道も静まり返り
エアコンの静かな音がする
私がこの小屋を買ったのは2022年
あなたのいびきが後ろから聞こえる
あなたの寝姿を用意に想像できるのに
明日死んだら忘れていってしまうだろう
永遠にこの時を繰り返して
ずっと同じ部屋にいる
少しの体臭の変化も恐れながら
こんなに眠いけれど
上野に行ったときの二人と
何一つ変わらないから
カリカリカリと未来を削って書き記す
冬の川から湯気が立つ
豊かになりたいと望む
私達のために
山並みを見たときの気持ちの爽やかであることのために
宝くじなんかかわないで
年を越せる勤勉なものになるために
そういうものに
わたしはなりたかったのだ
草熱り立つ夜に
霜に抗って目を閉じる