いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

2021-10-13から1日間の記事一覧

霊前たる夜

夜は夏のように明るくなって つぶやく言葉は完全に冷たく辞世の定型を気取った 朽ちていく自分を見ても まだ百度目の食事のように夜露が食べられる 霊前たる夜の音 緑は血に入り ラベルは剥がれてすべて捨てられてしまった 湿度を大切に守った部屋で 遠く隔…

平成生まれということがなんとなく嬉しい

一つ年号が変わって、まだ生きているということがお風呂に入っているときふと嬉しくなる。風呂に入っていると祖父母の家の風呂とか昔の実家の風呂とか、旦那の実家の風呂とかの事を思い出して、その間取りを思い浮かべる。その時使っていたタオル、窓の有無…