石畳の上にペンキが落ちるとき
平成の台所でコーヒーを飲んでた
麦わら帽子をなくしても
それが道で踏まれる痛みがわかった
みんな今度コーヒー飲みに来て
いびきかいて寝ているからな
オクラとししとうとネギが育って
すくすくと日が出る
擬音に包まれた認識が解けずに
残りの人生を過ごすのだろうか
そんなのは嫌だな
音を聞かないようにして
それでも動脈は硬化して
コーヒーを飲みに行っても
本が読めないでいます
排水口には住んでいて
流れている平成の声を聞いて
まるでアイドルのような孤独を感じる