いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

嫌い

私はお前のことが嫌いだ

とても雑だから

その雑になる過程は私が世界に対して雑になっていく方向とよく似ている

散っていない桜を見たとき

雑に感じ入った私の耳元に

お前がいたのだ

派手になってしまい

雑になっているお前を

嫌いでありながら

二人はずっとあの街で焼き鳥を食べているよな

お前もそう思っていてほしいと言う願い

いくつもの訃報が間に横たわり

二人だけ残されても

最後に死ぬまではその最後の訃報を抱きしめる準備のつもりだ