雪が波のように頭上を回っている
苦しみが別の部屋に隔離されたように
しばし無人の餃子直売所を覗くように
コンビニへ歩くとき
息苦しさが追いまくられた蚊柱のように
ぐわいと迫ってきた
これは世界
あり得るだけの輸入品
目を閉じて泣いている
世代間を分離された錠剤の白
暖かな灰に埋もれた雪
その夜に運転していた車についた電飾
何度も眠りそうになりながら通った道
全部が夜に消えて
朝は来ないまま
暖かな海の空気になった
この心を誰に押し付けよう
この心の激しさをどの火につけて
消し去れようか
神よ
とでも言ったらいいのか
こんちくしょう