いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

雪が波のように

雪が波のように頭上を回っている

苦しみが別の部屋に隔離されたように

しばし無人の餃子直売所を覗くように

コンビニへ歩くとき

息苦しさが追いまくられた蚊柱のように 

ぐわいと迫ってきた

これは世界

あり得るだけの輸入品

目を閉じて泣いている

世代間を分離された錠剤の白

暖かな灰に埋もれた雪

その夜に運転していた車についた電飾

何度も眠りそうになりながら通った道

全部が夜に消えて

朝は来ないまま

暖かな海の空気になった

この心を誰に押し付けよう

この心の激しさをどの火につけて

消し去れようか

神よ

とでも言ったらいいのか

こんちくしょう

 

三幸製菓工場で火災5人死亡 | 新潟日報デジタルプラス