いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

地獄は想像だけでは この世の地獄を集めた夢野

《今日は何をしたか》

 昨日の晩に岡山県から夜行バスに乗って、今朝池袋駅に帰ってきた。山手線で帰宅。

 ブログを更新した。

 夢野久作『瓶詰めの地獄』を読む。読み終わってから『瓶詰めの地獄』というタイトルを見直すと胸に来る。別に陳腐な話だが、手紙形式で語られる小説の展開に引き込まれる。そして振り返って『瓶詰めの地獄』というタイトルを吟味すると、陳腐さはあっけなく超越される。(角川文庫の新版で読んだ。かわいい表紙。帯に引用されている本文抜粋は「何故ここを抜粋したんだ?」と疑問だが、「ああ。お父様。お母様。すみません。すみません、すみません」という抜粋は(おそらく内容とはあまり関係ないトンチンカンな意味で)現代の若者の心に響くところがあるのかもしれない。子は誰だって自分が親の期待にかなっていないと感じているのかもしれない。とにかく表紙のデザインはかわいくて、それが逆に残酷な感じもする。

 

 夢野久作という人は、この短編集にあるくらい残酷な小説をいくつも書いた。この短編集にふくまれていない長いやつもある。『少女地獄』や『ドグラ・マグラ』というのは私も読んだ。この世にも地獄はあるんでございますねえ。

 

 法律の勉強はしなかった。首が痛かったし、食べるものがお米しかなかった。お金もないので買い物に行くという能もない。いつも親戚から留守電が入っているが、今の私には何一つの望みを叶えることもできない。他人の望みを気にしすぎなければ、極楽極楽。

 

 ドイツ語の勉強をしてみた。外国語を勉強するのは好きだ。一年後にはドイツ語の本も読めるようになろうと期待する。そしてその期待を取り消す。今年こそは、未来のことを考えすぎないようにしようと決めたのだ。明日のことを考えることは自分に許した。私は明日もドイツ語を少し勉強するだろう。ハンナ・アーレントを読みたいので、ドイツ語にも興味がある。明日も興味があるだろう。

瓶詰の地獄 (角川文庫)

瓶詰の地獄 (角川文庫)

 

 

 これを使い始めた。

ドイツ語を読む 三訂版

ドイツ語を読む 三訂版

 

  ※この本の特徴(の中で私が重視したところ)

 ・ドイツ語を「読む」ことに重点を置いている。話したり聞くことではない。

 ・見やすいレイアウト

 ・「入門」とか「中級」とかの分け方がされていない

 ・ドイツの鉄道時刻表を読む課題が最初に載っている。いろいろな文章に触れられそうだ。