いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

金網の傘立て

金網の傘立てに傘が2本放り込まれている

俯いてコンビニへ行く

都知事選のポスター掲示

自分のポスターを貼り付ける日のことを考える

自分にも全ての可能性があると

言い聞かせてきたいつも

それは自分を群馬総社駅に向かって歩かせるため

死ぬかそれともお金がなくなってキレるか

そんな男女の声が聞こえる夜の道

俺たちには何もないのだ俺たちには

ただ2人

ローソンの上には月が半分

蕩け落ちそうに傾いて

練馬区境の道をいく

心を許して開いて癒し

全ての記号がスティグマ拭われるまで

どうか私に相応しい夢を与えて奪って

この夜のように