いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

音が四国八十八ヶ所

昨日までのできなかったがすごい

音になって土曜日の自分を壊してしまう

ヘッドホンをして本を読んで、

最後の日の晩餐と同じものを食べる

封筒を開けて

すぐに中身を捨てて

取れなかった手紙の来るのを待っている

食べないクッキーも大量に買う

不安なく明日が来て欲しい

そのために今までの口癖をすべて消す

自分の呼吸さえも捨てる

なんでこんなにも生きがいを一つ一つ奪われて

走り出せば滝から飛び降りて

誰かに苦しみを与える手紙を発送してしまうような

生き方なら

戦争が起きて全ての人が死んで

海が真っ赤になれば

苔の時代に戻れるだろうか

病気のような黴に侵されながら

シャーレの中で泣きながら

苔の中でなにか別のものを思い描いていた頃に

音を立てて何度も視界の片隅で抱き合う

死にたいくらいに振り回された日々

シャーレの中で苔になって

今度こそ別の動物を操って生まれてきたい

ものを叩きつけるくらいではこの恨みを晴らせるものかは

この世界は機会を与えているそれは

全ての恨みを晴らす方法を我々に見せている

春の山の後ろから互いに殺し合う

静かなコーヒーの液面に血が流れ

爆音で音楽が自分の笑顔を守るだろう