2021-04-29 欄干の春 家から遠く離れて死ぬ君よ 猫も見ず 花の咲くのも見ない君 最後に愛を見つけたのか 満たされた世界 電線の印の赤いシールのように 見ることはあれど触らない 馬鹿にしたような愛というもの ひとりでで強く死んでいく 家を愛した人 生き返り草に 水をやらで良いのか 怒り狂う草の声