いのちばっかりさ

生きている記録。生業。通信制大学。天平の甍、生の短さについて、狼煙

欄干の春

家から遠く離れて死ぬ君よ

猫も見ず

花の咲くのも見ない君

最後に愛を見つけたのか

満たされた世界

電線の印の赤いシールのように

見ることはあれど触らない

馬鹿にしたような愛というもの

ひとりでで強く死んでいく

家を愛した人

生き返り草に

水をやらで良いのか

怒り狂う草の声