いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

青春18きっぷ それだけがこの世の慰めだ......

 就活中ではあるが、青春18きっぷを使っての旅は春に欠かせない一大行事である。18きっぷ旅のない人生など、話し相手の居ない人生や、金のない人生や、仕事のない人生よりなおひどい。自分が移動していることを体感できる速度で移動すること。本当にすばらしいことである。

 

 元来私は移動していなければ落ち着かないので、飛行機等乗っても、降りた瞬間どこかへ移動しなければ平穏な気持ちになれないのだ。だからいっそのこと18きっぷで鈍行で常に移動だけを続けていた方が気持ちが楽だ。城や店など見れば楽しいが、けっきょく人が示威とか防衛とか商売のために作った建築だろう、そこそこの感動しかない。それよりも移動している時、私は移動こそが自分の家だと感じる。移動こそが見るべきもので、移動こそが休息だと感じる。こんな趣味に誰かをつき合わせるわけには行くまい。つき合うほど暇な人間がどこに居るだろうか。

 

 ほんとうはつき合ってくれるひとは居るのだが、その人は男性で(おっさんで)、私のことを好きだと言っていて、私とつき合えたら人生が変わりそうなどとしきりに言っているので、あまり一緒に遠出したくないのだ。なぜ親しくなると男性はこうなのであろうか。(偏見。そんなことない。人と交流しなさすぎてサンプルが少ない。)

 

 もう今はなにかというと、私は苛々している。なぜかといえば出掛けられないし、予定がみっしりだし、さらに法事とかやらなきゃいけなくて、ということは親戚に会わなければ行けなくて、まじおわってんである。ナンじゃこの憂鬱な春は。なんで梅が咲いてんのに北野天満宮にもいけねーで、東京にぐだって、エントリーシート書いてにこにこってんじゃい。というのはまあどうでも良くて、本心ではただ法事と親戚がだるい。スケジュール帳の片隅に法事の文字を見るたびに、人生がとてつもなくつまらなく憂鬱なものに思える。スケジュール帳は駅のホームでは見てはだめである。

 

 あー、山が雪に染まってるのに私は東京で居きりである。もーつまんないんである。閉塞感なんである。

 

 実際には18きっぷで移動していれば疲れるし、長い移動の間には躁鬱があってふつうに萎えたりする。けど今の状況を考えれば旅してる時は死ぬほど楽しいし、初めて1人で家出して旅した時のことも思い出す。最高だ。空が広いとあの時思ったんだ。海が死ぬほど綺麗だと。

 

 就活はよくわからん。インターンにいくつか申し込んだ。エントリーシートは常識的な範囲で工夫したつもりだ。返信メールは必要最低限の内容で簡潔に作成しているし、就活と言えども単なるコミュニケーションだよねと思った。大丈夫だよ。

 

 

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