いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

台風

こんなに晴れた良い日には

大切な人も先に死んでしまったような気がして

寂しくて鍋洗い

仕事も本も後ろへよけて

空き地を見る

 

空き地には真空が広がり

空気のいらない赤とんぼが

上下左右前へと飛んで

息ができなくなる

 

赤とんぼ

四児の母の訃報を聞く

晴れ渡る空

青梅街道の音