いのちばっかりさ

その金字塔/ 心で価値を生みだすこと(銭湯をやる。その周りに家賃1万円の家を作る。)

ラナンキュラス

真夜中に一輪買った花を見ていた

くたびれたような枯れないような

微妙なバランスの花だな

上を向かせようとすると滑らかに戻る

この後ろから見た

項の様子などは母だ

くたびれたこの肌といえば

触ると冷たく

戻るとき横に首を振る

女の象徴のような花

首を立てに降って欲しいと

強く願った

首を縦に振ると

花も首を立てに振るった

なおも縦に振ると

縦に振った

激しくひとしきり縦にふれたあと

ラナンキュラスのピンク色の花は

身をよじり隣の雪化粧のサボテンに

思いの丈吸い込まれていった

排出されるように

夜のサボテンの中に身を打ち付け

花は消えた

まだ緑の蕾を何重にも隠していた

サンウェーブ製の流しに

指が凍りついている1月

ゴミ袋の裏からは呼吸が聞こえつついる

左ひじが痛んでくる