いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

新しい夢の中では雨がそぼふり

一人きりの職場でぐるぐると歩き回った

腕に力が入らなくてだるい

あるき始めたら止まれなくなってしまう 

中国の赤いネオンを見たいものだ

夫はどこへ行ったのかと思いながら

弁当を探したけどない

急に家に帰って食べる習慣だったと

前世のことを思い出し

ムンバイの路上へ降り立った

心はいつまでも部屋の中を回り続けている

その心を抱えたま家に帰り

幸せを壊してしまわないように

食器を損ねてしまわないように

雨で流さねば帰るまい

たとえ私がぐるぐる回っていても

何もないこととしてくれればいいのだが

プールが閉鎖になり

背中が重い

止まれなくなって自分はあるき続けている

妻の待つ家で

待っている妻を愛しながら