いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

春のこと

暗鬱として

昇華させたいという安易な思いで

選ばれた

変えた経路は

たくましい苦しみで

胃の端にいつもあった

家の裏の緑がいつもざわついていた

夏もいつも畳の部屋で寝ていた。

最近自分は

顔が死んでいる

東京はなにもかも

一つの通路で追い詰めあっていく

全然俯瞰してしまう自分はその崖が見える

うまい水を飲もう

夢を見よう

そうやって戻そうとした

私は田舎へ帰る

うまい空気を吸う

最後はそう決めた

最悪の気分は期限付きになった

2019.10

2022.10

すごく頑張って働いていく

春の闇は真空で

その中から世界が駆け下りてきて

喉の裏に入りそうなくらいだ

サンダルを履いた男とすれ違った