いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

にゃんこ

木のよだれが落ちてきた

思いが一生途切れぬように

郵便局へ向かうとき

もう悲しめない何かを

もう一度ちゃんと悲しむことができる

私は死んでいるのだろう

私も死者になっていると思う。

私は自分に指図した

おにぎりを持っていくように

この道は僕にとって意味のない夢

味のない風

コンクリートに囲まれているガスメーター

あじさいのように白くなったサザエの貝殻

新しいケーキをもう食べることはない

打刻をすることはない

永遠の生活へ