いのちばっかりさ

生きている記録。体を鍛えて学び働きたい。

屋内墓地(自動搬送式の、ビルの中の墓)にお参りすること/平成都会の墓事情 主にデメリット

 お百度57/100

   これはかなり、不自由。

 自分は親の骨が、屋内墓地(自動搬送式の、ビルの中の墓)に入っている。つまり納骨されていると言うことですが、屋内墓地と言われても実際どんな仕組みになっているかご存知ない人も多いかと思うので、これは私の親とは全く関係のないお墓がアップしている動画だけれど、わかりやすいので貼っておきます。これ見るとなんとなくわかる。もちろん自分の親は赤坂などと言うすごいところには入っていません。都会ではあるけど。

 

www.youtube.com

 この動画にはそこは写っていないけれど、お参りしようと思ったらまず、カードを持ってくるなりロビーで「○○○○さんの孫です」などと言ってカードを出してもらったりする。これは全く知らない人がお参りしにくい作りだと自分は思っている。もし、「○○○○さんの元部下でお参りしたく」などと言って親戚じゃない人が訪ねてきたら、どう対応しているのか、私はじみーに気になっているが、未だに誰かの墓で試したことはない。

 

 カードをかざすとエレベーターみたいになっているのかな?遺骨がしまわれているところから遺骨ケースが運ばれてきて、目の前のエレベーター見たいな扉の奥に運ばれてくる。エレベーター見たいな扉の向こうにはあらかじめ墓石が多分固定されていて、そこに家名が入った石と遺骨が運ばれてきて、墓石の後ろに固定される。で、扉が開く。お線香とか置くところの墓石は固定されているもので、他の人も使うところなので(つまり他の人が来てカードをかざした時には自分の親の遺骨はしまわれて、その人の家族のか何かそう言う遺骨が運ばれてくる)、缶ビールとか羊羹とか持って来た場合には帰る時には持ち帰らなければいけない。お花とかも。遺骨とかの内側だけお墓詣りする人のカードに合わせて入れ替わって、外側の石は変わらないで全員に共通ってことだな。

 

 カードをかざすところに写真を表示するパネルがついていて、そこに故人の遺影などが写せるお墓もある。終わったら片付けて、カードをタッチして帰る。

 

 私は思わずにはいられないのだ。あのしまわれて運ばれている骨は本当に自分の親のやつなのかと。そしてもしそうなら、一体どんなところにどんな様子でしまわれてるのかと。なんか箱みたいに積まれてたりしたらやだなと思う。そしてこんなけったいな機械まで作って上げ下げしないとならないようなものなのだろうか、遺骨という奴は?死んでまで上げ下げされるとはうるさそうなことだ。騒音が嫌いだったのに。いや上げ下げじゃなくて横動きかもしれないけど。

 

 まあそれは致命的な話じゃなくて、私が結構やだなと思ったのは、納骨する時にとにかく周りがうるさいこと。納骨する時はこのエレベーター見たいな奴の前の小さなスペースで納骨する。式典的なのは少し違う空間でやるが、納骨のお経とかはエレベーター見たいな奴の前のそこで読む。でも隣のブースとかには普通に参拝する人とかがくるし、なんかうるさい。納骨している間にも普通に笑い声とかエレベーターホールの音とか聞こえる。

 

 まあそれも致命的な話ではないかも。もっと長く続くことで嫌なことは、お墓まいりする時にカードを受け取るためにロビーのお坊さん的な人に挨拶しなければならない。私は黙ってお墓詣りしたいし、なんかこれお墓詣りしたことを墓のお金払っている祖母に知らされるようなことがあるんじゃないかと思ってしまう。そんなことないのかもしれないけど。でもなんか嫌だ。墓参りしただけでだらかになんらかの解釈をされると言うのはなんか。

 

 あと夜は閉まってしまうからお墓詣りできない。酔っ払った帰りとかに墓石で休むとかができない。ツマンナイし、だから普通の墓にしようって言ったじゃん。文句言うならお前が払えと言うか、お前なんかの出る幕じゃないってことはわかっているが、自分は普通の墓にお花を置いて帰りたかったし、変な墓ならないほうがよかった。いつまでもツルツルしている墓石も変だし、何歳の時に死んだって墓石に彫って欲しいし。今日は雨ですねくらいの言葉は墓石の前で口にしてもよかったし、時代劇みたいに変なことも墓の前で行って見たかった。誰もこないような場所だから墓は好き。そして私は普通に何も知らない墓地に行って何も知らない人の墓にお参りしちゃうような変な人間。実は。単に地面の上にある墓が好きだってだけなのかもしれないけどさ。

 

 最近密かに疑問に思っているのだが、墓石の横にある薄い石にさ、名前と亡くなった歳を彫ってあるじゃない?あれって死んだ家族が増えてあの石がいっぱいになってしまったらどうするのかな?新しい石をもう一枚作るのかな?

 

 お墓ではないけど、お墓みたいなもので、中国でたまに見かけるんだけど、実は写真撮ったことがなくて、ネット上で写真を拾うしかなかったのだけど、こういうのがある。

 

www.aishanghu.com

 これは遺骨じゃなくて位牌をしまって、写真とかもこの中に入れて、夫婦一緒にいれるとかもできる。これが一番いいなあと今は思っていて、遺骨はなんか家に置いて置いてもいいし。私はよくこれを中国のお寺で見て、これでいいなあと思っていた。骨を入れることにこだわらないで供養ということを考えればこれってなんか固定されてるし、自然でいいなって感じ。身近に感じるし、行きやすい。私と一緒にこれを日本でやる人いませんか、零細なビジネスとして。募集中。

 

 私は今の親のお墓がなんか苦しくなるから苦手で、勝手に全国津々浦々の神社を自分の親のお墓ということにしてお参りしている。オリジナリティ