いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

池袋

防犯カメラを見ながら

ゆっくりと店内の空気を感じた

生ぬるい

通りには人がいる

向かいの美容院にはいつも客

一回4,200円なんぼのカット

階段を上ると飲食店

あそこでメシを食うとたまに客に会い

話題が乏しくて困る

店の裏で待ち合わせて池袋に耽る

そこでエロ

中華料理を食べる

通りを韓国人のおばちゃんが通る

夜明けには部屋にいる

平和通りでヒールの音

気だるげなキャッチもいない

薄い色の朝の通り

何にも所属しないで歩いている

ふらっとなって傘を持って走ったのを思い出す

旦那といった水族館の魚が全部死んだ

池袋に部屋を持つ御曹司は子供を作った

違法に売ってる上海蟹

もう一度行きたい池袋

水槽に怪しげな魚泳ぐ

流れてくる油条

ねむさにご本投げ捨てたい徹夜の

池袋

供養。

お前らのエモいネタにされたくない

青島ビールのんで池袋は夏と

言える本物の若さ