始まった冬 わたしたちは知らない人の顔を見て 電車に乗った 記憶の中に温かい蕎麦湯を抱えながら 雪国のみち 琵琶湖から見える凍りついた山 登れなかった立石寺なども抱えながら 都営大江戸線の大門を過ぎたとき 離れていながら 私たちはお互いを見ているだ…
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