自分は計画ができない。
否。計画は好きであるが、決して計画を実行しきれたことがない。むしろそれとは真逆のことをしてしまう。こういう人間を計画のできない人間と他人が呼んでいることがいまいち納得できないが、実行しない計画を書いている時点で小説を書いているのと変わらないのではないか。
柿がツルツルと街路灯を反射して光っている。なぜかその柿を頬に当てた時の冷たさを私は知っていて、思い出していた。しかし実はそのようなことを実行したことはないのである。計画の上では実行していたはずのその行為の感触に埋もれて、人生そのものをそのような感触で作り上げて死ぬまで生きていくのであろうか。
演劇を見ようと思っていたのだが、全然演劇を見たくない。
今日劇団のホームページを見たのだ。なぜか全然魅力的な人がいなかった。それで私はいくのが嫌になった。