いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

蝶の羽の穴を塞ぐ

 テレビを見ていたら羽に穴が開いてしまった蝶が写っていた。それは海を越えて移動する品種で、羽に穴が開いてはさぞかし飛び辛かったろう。

 

 蝶の羽の穴を塞ぐのはどうしたらいいだろう。セロテープみたいなものを張って重くなっても行けないし、そもそも長の羽自体は何でできているのだろうか。

 

 鱗粉のこととか調べたらめちゃくちゃ面白かった。蝶は成虫になってからはもう細胞分裂しないんだとか。てことは自然に治ることはないのだ。私たちで考えたら、一回腕が折れたらもうそれが治ることはないという感じ。

 

 あとこれは関係ない話だが、障害者を他の人と同じ枠で雇用している企業でもインターンでは障害者枠を特別に設けて募集しているところがあって、それはなぜなのだろうと思った。

 

 それにしても、お金がないということは大変なことであると、今つくづく思う。お金がないということがどういうことかというと、学生ならアルバイトするか借金するかの二択であるということである。わかりますか。アルバイトするということは、毎週同じ時間は必ず場所に行って労働をしなければいけないということです。それによって、パッと流れてきた素晴らしい企画やアイデア、お誘いに即座に乗れないということです。その企画の時、バイト行かなきゃいけないから、ってな風に。

 

 私は大学では三年ちょっと、アルバイトしました。一ヶ月十万円くらい稼いでいましたが、体も強くないしめちゃくちゃ辛かったです。というかなんかいつも吐き気がしていたし、頭も重かったです。思えば私は元から発達障害があるのに、そんなに毎日ハードに動いていたからなのですが、ほんと頭がおかしくなりました。世の中にはどこにも敵が潜んでいるように見えました。一ヶ月十万円くらい楽チンではないかと思うかもしれませんが、とても大変ですよこれは。一ヶ月十万円稼ぐには毎日働くとして一日3333円くらい稼がねばならず、だいたい一日3時間くらいの労働です。3時間くらいと思うかもしれませんが、アルバイトでは通勤時間を取られるし、通勤時間の時給は出ません。かつアルバイトで理不尽なことで怒られたりクレームされたりすれば、やわな人間はすぐに疲れてしまい、寝ないと回復しません。結局7、8時間は時間をロスします。理不尽なことがあるからって、そんなこと気にしない強固な精神を早くに持てばよかったのですが、そんなこと無理でした。しかも私は高校生の時アルバイトすることを親に禁じられていました。これで大学に入っていきなりアルバイトを始めたため、大変に疲れました。親はその子供が大学生になったらアルバイトしなければならないか否かということはだいたい予測できるはずです。ならば一週間に二日三日くらいはアルバイトの練習をさせといた方がいいと思う。人生はマルチタスクなんです。他のことをやってたら学業に集中できないような体力のない子供は、貧乏だったらもう優秀な成績を収めることができないんです。まあたとえそんなことを高校の時にワープして私の母に説得したとしても母は自分が建てたプランしかこなせない人だから無理だけど。

 

 私はお金をもらって、在学中は少し自由になった。給料をちょろまかすコンビニの店長に反論してバイトを辞めることもできたし、本部にクレームもした。今回はインターンに参加して様々な学生に会い、データサイエンティストと心理工学という概念を知った。

 

 あとインターンでのプレゼンのため、24年生きてきて、初めて自分のパソコンにMicrosoftOfficeを入れた。これまで無料の代替品を使って、なんと前近代的なスペックのパソコンを振り回していたことか。率直に言って感動いたしました。私は毎月〜〜円とかいう、毎月お金がコンスタントに出ていくサービスを契約するのが大嫌いなのだが、そんなことにこだわらないで早く入れればよかったと思った。

 

 これからは頑張ってこいつも活用して行きたい。

 

 ただやはり私にはこんな大企業で働くのは向かないし、抽象的な議論をこねまわすよりは現場にいてみんなで楽に仕事を進められる環境を作れるような小さな、いちキャラクターでありたいって思う。こいつらに世界の下の方のことなんか絶対わかりっこないと確信している。

 

 まだインターンは半分しか終わっていないが、このインターンを通してわたしはITに興味のある人たちと触れ合うことができたし、そのことをとても嬉しく思う。ITは世界の何処かで誰かが管理しているというものではなく、私にも参画できる部分のあるものだと感じたし、ITは食品と同じくらい誰もが触れられるようになっていくもので、それに無関心でいるよりは少しでもかじりたいという風に考え方が変わった。