いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

最近のこと

 最近のことについて手短に。

 中国から買ってきた武漢大学出版の『农民外出务工法律实务』という本を読み始めた。中国の農民工が自分でこの本を読んで問題解決の役に立てることを望んで書かれた本だ。法律についてよく知らないで働きに出てきた農民工が、雇用者の悪質な詐欺にあったり、充分な保護が受けられなかったりする現状を鑑みて、編まれた本で、別に私が読んでも何も面白いことはないはずなのだが、そういうことが私には実は面白いので読んでいる。他の人にも面白いと思えるような内容があれば、ここに書くつもりです。まだ数ページしか読んでいない。

 

 他には沖縄に関する本を読み始めた。沖縄の歴史と言うか、鎌倉芳太郎というひとの伝記である。まだ3分の1くらいしか読んでいないけれど、読みやすい善い文章だと思いました。ここまで読んだところの感想としては、首里城の保護と琉球の文化の研究に打ち込んでいた鎌倉と言う青年の熱心さと運のよさに嫉妬しながらも、この人は何者でもない自分自身を、自分の決意に依って琉球文化の研究者に育て上げたのだなあと思った。決意と、熱心さと、集中力と、ちゃんとした気持ちのいい野心をもって、この人は自分の人生の舵を自分で取ったんだ。自分自身の人生をちゃんと自分自身で動かしてやろうという人間だったんだなと思った。

 

 琉球の文化を研究しているとか言うと、今ではなんだか研究職ですか、どんくさいんでしょう、先生さまでしょう、もしくは、山ガールみたいなところに属する自然ぽわぽわの人でしょうと思われるかもしれないが、いやじっさいそうなのかもしれないが、自分自身の人生を、じぶんでなんとかしてやろうというやる気を感じる人を私は好きだなと思いました。

 

 

 

 ところでもう少しで青春18切符の季節がやってくる。移動の自由を目前にして私は浮き足立っている。前世は遊牧民か浮浪者かもしれない。大型の回遊魚なら理想的だ。

 東京にも雪が降った。会うべきひとに会えなさそうだったので高尾に登ろうと思ったが、会えたので車窓から雪を楽しむにとどめた。