いのちばっかりさ

その金字塔/ 絶対自立(物語です)

鎌倉

 中国法論の先生は、講義が終わるとこう言った。「今日はこれから鎌倉へ行きます。昔バイトでお世話になった方が九十何才なんだけど、今日は久しぶりに会いにいきます。」私は言った、「それはこの寒いところ大変ですね。」と。時間は午後三時近かった。先生は仙台から東京までこの授業のために毎週通っているのだ。今日は鎌倉に泊まるのだろうなと私は思った。鎌倉かあと思ったときに、なんだか自分が間違っている気がした。濃い青色の海が目の前に広がった。

 

 

 

はじめての中国法

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