いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

松岡三郎『労働法ーー権利の歴史と理論』

  こんな本をちら読みしました。

労働法―権利の歴史と理論 (1968年)

労働法―権利の歴史と理論 (1968年)

 

 

 ところで、労働者を安く使って能率をあげるための第一の方法は、市民法の自由競争の原則を使って、労働者をして競争させることである。労働者は、首切りから免れるためでなく、積極的に、条約に見込みを良くするために、本能的に、競争して労働力を安売りしようとする。使用者は、これを利用して身分差を設けて、お互いに競争させると、労働者は競争しすぎて、労働条件が悪くなるだけでなく、早死にしたり、健康を害するに至り労働者は組合をこしらえ、ときには、ストライキをし、お互いに、労働力の安売競争の中止を申し合わせるようになる。 その意味では、労働組合は、労働力の安売に対する関しないし統制団体である。(引用)