いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

Twitterアカウントを作ったらブログがおろそかに

 ツイッターアカウントを作ったら、あまりブログを更新したくなくなった。よく考えてみればTwitterなんてやりたくはなかったのかもしれない。ただちょっと色んな情報を見てみたかったから作った。

 先週はバイト先の人について色々くわしくなった。バイト先の人たちはもう何年も一緒に働いているようなのに、4か月くらい前に入った私と同じくらいお互いのことを知らない。一体なんなのだろう。彼らがお互いについて知っていることと言えば、「私より前からここにいる」とか、「煙草を吸う」とかそんなことばかりだ。不思議なものだ。なんか不自由することとかないのだろうか。そういうわけで、何か知りたければ本人から聞くしかない。

 

 何か分からないけど、ここ一週間、とても怖い夢を見て朝方に起きることが多く、やたらと海が見たい。きのうは夜に夏目漱石の『行人』を読んだら、面白くて、奥歯に何か挟まったような腑に落ちない日常の部分が実によく書き込まれている気がした。半分くらいまで一気に読んだら朝の4時になった。

 

行人 (岩波文庫)

行人 (岩波文庫)

 

 

 新潮文庫等で買った方が安いのだろうが、字体がすきなので岩波文庫で買ってしまう。本屋でぱらぱらと見たところ、岩波文庫の『坑夫』が収録されている巻には挿絵が含まれていた。

 

坑夫 (岩波文庫)

坑夫 (岩波文庫)

 

 

 夏目漱石は今でも大した人気のようだ。新しい本も出ている。

 

姜尚中と読む 夏目漱石 (岩波ジュニア新書)

姜尚中と読む 夏目漱石 (岩波ジュニア新書)

 
世界から読む漱石『こころ』 (アジア遊学 194)

世界から読む漱石『こころ』 (アジア遊学 194)

 

  『行人』というのはなんと読むんだろうとずっと思ってきたので、調べたところ「こうじん」と読むみたい。この小説は今まで読んだことがあったはずだけれど、完全に忘れた。なんでこんなに今更に漱石がすきなんだろう。半分しか読んでいないが、この小説では兄がある意味困ったお方で、でも兄に対して読者である私は、同情とか顰蹙とか、どれか一つの感情で対することが出来ない。色んな感情を感じながら読み進めていく。そして目線はずっと弟である主人公のものなのだが、その弟の少し麻痺したみたいな感じが現代人の私のテンションに馴染んでいる。