いのちばっかりさ

その金字塔/ 絶対自立

勉強法の本を選ぶ 著者は何が苦手?

  本日、人生で初めて、「勉強法」の本を買いました。

  この本。
東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

 

  今まで勉強法の本は買ったことがなかったのですが、この本を買いました。本の著者である山口真由さんが、私と同じことを苦手としているということが、立ち読みしていて分かったので、この本を買うことにしました。

 

 著者説明に書かれているところを読むと、著者である山口さんは、社会的にすごいとされることを多く成しとげています。何をしたかというと、

 

 ・東大法学部を首席で卒業した

 ・大学在学中に司法試験に合格した

 ・財務省で働いた

 ・弁護士になった

 ・(本をたくさん書いてかなり儲かってるはず)

 

 などです。

 

 しかし私としてはそんなことは大して問題ではありません。私にとってのポイントはそこではないのです。私にとって重要なポイントは、下のようなことです。

 

 ・彼女は「読むこと」によって勉強する方法が一番向いている。

 ・彼女は講義を聴くより独学の方が向いていると感じている。

 ・彼女は講義をノートに完璧に書き写すことはできるが、理解しながらノートを取ることはできない。

 ・彼女は空間認知力が弱い。

 ・彼女はメールを打つとき、誤字脱字をしてしまう。

 ・彼女はネガティブなフィードバックを受けるとへこむ。

 ・彼女の苦手とすることを私も苦手としている。私と似ている。

 ・彼女は社会で立派に頑張っている。

 

 勉強法の本はあまたありますが、その中から自分に向いている本を選ぶのは容易ではありません。おそらく、自分が取りたい資格や、合格したい学校などの目標に応じて「司法試験に合格するには」とか「TOEIC900点をどうやって取ったか」とかの本を買う人が多いと思います。しかし、その勉強法が自分に向いているかをいちいち実践して試していたら、すごく時間がかかるし、そもそも自分は勉強法を探したいのか、試験に合格したいのかわからなくなったりしそう。本題でないことに使う時間はできるだけ少なくした方がいいと思います。

 

 そこで私は考えたのですが、勉強法の本を選ぶときには、その人が何を苦手としているか、というところを見て選ぶとよいのではないでしょうか?自分と同じ苦手を持つ人が、どのように勉強して上手くいったかを知り、自分の勉強に生かすのです。

 

 大抵の勉強法の本の著者は、「自分は天才ではない」「自分は普通の人間で欠点もある」というようなことを書いていると思います。天才の完全無欠星人の本は、勉強法の本としてはあまり需要がなさそうですから。本の最初に著者がそういうことを書いていたら、「じゃあなんで天才ではないのか」「欠点は何ですか」と問いかけながら立ち読みをして、自分と同じ苦手を持っている人の本を買うのがいいと思います。

 

 そして、勉強法の本は、勉強の目的(司法試験合格、TOEIC高得点取得、等々)別に分類されるだけでなく、著者の得意不得意(空間認知力が弱い、読んで理解するのが上手い、等々)別にも分類して、読者が立ち読みしなくてもAmazon等の通販で買えるようにしたらいいと思う。本の帯にも、著者が成し遂げたことだけではなく、著者が苦手としていること、得意としていることも書くといいと思う。そうすることで、我々はより効率的に、早く、自分に向いた勉強法にたどり着くことができるのではないでしょうか。そして苦手なことがあることは普通なことであると、社会として受け入れることができるようになっていくのではないでしょうか。

 

 以上、勉強法の本について考えること。著者の得意不得意別に勉強法の本を紹介するサイト等あるといいですね。一人でたくさんの勉強法の本を読むのはいやなので、読んだ人がそういう基準で感想をまとめるようなサイト。

 

 

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法

 

 

 《以下 2016.1.18追記》

 勉強法とか、「○○する力」とか書いてあるようないわゆる啓発本には、著者の発達障害とか、脳血流検査の結果とか、得手不得手とか、子どもの頃から人と比べて上手くできないことなどを、分かりやすく書くべきだと思う。購入する前にそれを見ることができるようにするべきだ。それを公開せずに、すべてのタイプの人を客にしようとするのは、かなりずるいと思う。

 そして、自分に合わない勉強法の本や、啓発本を読んだ人は、自分がその本に書かれているようにはどうしても振る舞えなかったり、もしくはその本に書かれているように振る舞ったにもかかわらず、事態が悪化したり、何も変わらなかったりするたびに、傷ついたり自信をなくしたりすると思う。そういうのはおかしい。

 

 こんなふうに書くべきかなと考える。(以下の「脳血流」については、脳の部分と機能について詳しく知らないので○×△と書きました。)

 「著者は自閉症スペクトラムと診断されたことがある。脳血流シンチ検査の結果、脳の○×△の部分に血流の悪いところがある。この部分は聴覚からのインプットを司る部分である。そのため小学生の頃から授業を聴いて理解することを苦手としており、もっぱら本を読むことで知識をインプットしてきた。著者のような苦手がある人は、是非この本を参考にしてください。」

 

 

 こういうふうに書けば、その本の対象とする読者は絞られて、発行部数は伸びないかもしれない。しかしその反面、今まで勉強法の本とか啓発の本を「うさんくさい」と敬遠してきた人たちがそういう本を信用し、読むようになるかもしれない。出版に大切な要素は「楽しさ」「時代にマッチしていること」など色々あると思うが、「誠実さ」「必要とされる情報や知識を真面目に届けようとすること」がもっとも大切なことだと考える。