いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

大学生なのにいまさら? 発達障害傾向の査定を受ける

 本を読めなくなったので大学を休学して、病院で相談しているうちにWAIS-Ⅲ、CAARS、AQという検査を受けることになった。このような検査を受けるのは初めてだ。

 

 これらの検査についてよく理解しているとは言い難いので、説明することが出来ないが、WAIS-Ⅲは知能検査で、CAARSというのはADHD(じっとしていられなかったり、注意力散漫だったりする)の傾向があるかを調べるもので、AQというのは、自閉症スペクトラムというものであるかを調べる検査らしい。今までこのようなことに関わったことがなかったので、調べてみてもよくわからない。とにかくそれらの検査を受けた。

 

 これらの検査を受けてみて、今まで気付かなかった自分の特性についてとても詳細に知ることが出来た。長所も短所も知ることが出来た。今まで無理をして目指してきたものが、自分には向かないということが分かった部分もあった。よいことも分かったが、やはりショックだ。自分のどこかが人並みでないと知ることはやはり胸にくるものがある。

 

 それでも私が一番思うことは、「もっと早く知りたかった」「もっと早く知っていればもっと上手く生きれたし勉強できたのに」ということだ。周囲と違う特徴を持っていながら、周囲と同じような将来の理想像を描いていたのは不幸だ。周囲が半分の労力で目指せる場所を、倍の労力で消耗しながら、かなえようとしていたのだろうと思う。

 

 これからは自分に向いた勉強法や仕事を選んで、必要であれば出来ないことを捨てて進んで行くことが出来る。もし義務教育の間にこのことを知っていればもっとよかったのにと思う。

 

 私の場合は短期記憶や作動記憶が極端に弱いので、人より何でも繰り返して、長い時間をかけて勉強しないとものにならないらしい。正直辛いなあと思っている。でも知ることが出来てよかった。

 ちなみに大学在学中に検査をすると大学の助けで安く検査を受けられる場合がある。私もそれだったが、大学生であったことはこの点でとても助かった。

 

 

 嫌いになったり好きになったりで結局手放せず見てしまう詩集。

  もうこの次に倒れても

  稲は断じてまた起きる

 

宮沢賢治詩集 (岩波文庫)

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