いのちばっかりさ

その金字塔/ 絶対自立(物語です)

スタンプラリーみたいな人生

 何をしたいとか、そういう願望をたくさん持っている人がいる。○○という店のお菓子が食べたいとか、あそこにいって、有名な滝を見たいとか。それを体験することが人生で、その穴をだんだん埋めていくとよい人生が一枚完成する、とか、充実した一日が完成する、というような生き方をする人たち。私はいまいち乗り切れない。

 私は部屋に一人で居て、好きな本を読んでいるとそれでもう幸せ。多分これ以上ひとりでどこかへ行っても面白さなんて感じないだろう。こういうときに人は伴侶の必要性を感じるんだな。

 スタンプラリーに載せる「やりたいこと」がもういまはない。最近は節約のためにやたらといつもおなかがすいているけど、特別なものを食べたいわけじゃない。

 

 大学に入るときは何の職業に就くとかは考えなかった。ひたすら勉強がしたくて、世の中のことを知りたくて、働くことなんて、たいしたことのように考えていなかった。社会に対する問題意識を大学で解消するつもりだった。もちろん大学はそんなことをするところではなかった。スタンプラリーを埋めることに必死な学生に私はついていけなかったし、でも疲れてもう意味の分からない路線を走っていくことも出来ない。いやそれでも、私はなにかをしなければならないんだ。

 

 そういえば、そんな私にもやりたいことがある。それは、どこへでも好きなところへ好きなときに行ける身分になることである。そのためにはお金を稼がなくてはいけない。

 とりあえず芦部憲法を読むこととする。読むことにするとはいっても、自分は本が読めなくなって休学中なのですごくゆっくりとしか読めないのだが。

  

 

憲法 第六版

憲法 第六版

 

 

 ちなみにこの芦部さんの本だが、初学者に分かりやすい本ではないと思う。なにしろ分厚いし、読むのが面倒と思ってしまうかも知れない。芦部さんが安倍さん関連で有名になりましたが、憲法についてざっと知りたいのですが、というのだったらこちらの樋口さんの憲法入門のほうがいいと思います。薄いし、安いし、分かりやすいと思います。

 

 

憲法入門

憲法入門