いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

市井の人々 打ち明け話

 中卒なのに高卒と履歴書に書いて採用された人が居る。学歴詐称だ。聞いていてなんてストレスフルな話だろう。その人は、ばれるんじゃないかと最近めっぽう怯えている。会社から最終学歴を証明する卒業証書を提出するよう求められたのだ。怯えているという事実だけで、彼が救われればいいのにと願う。その人は就活で就職先が決まらず苦しんだらしい。

 

 私に打ち明けていたのではない。安い料理屋で相席になった、安っぽいワイシャツとスーツを着たサラリーマン二人の話を聞いていたのだ。聞いていてなんとつかれる話だろう。店を出て米を買った。こんなところに居る自分をのろった。聞いていてなんと明快に理解できる話であることか。その怯えの末端まで自分の身体に乗り移るようだ。

 

 

滑稽の研究 (講談社学術文庫)

滑稽の研究 (講談社学術文庫)

 

 

 

 

 

中国で風邪を引いたら何の薬を飲んだら良いか(現地風邪薬)

 中国で風邪を引いたら、何の薬を飲んだら良いだろうか。その問いに対する中国語教諭の答えによると、

 

 夏に風邪を引いた場合には「雀香正気」がよい。

 冬の場合は「感冒冲剤」がよい。

 

 だそうだ。これは教諭の主観であるので、もっとほかに良い薬があるかもしれない。しかし教諭が「夏の風邪は、」「冬の場合は、」と季節によって違う風邪薬の服用を勧めていることに興味を覚えた。

 

 「雀香正気」の中身は「家庭の中医学」(藿香正気散 中医学処方解説

 「感冒冲剂」はこの「漢方ストア」(同仁堂感冒清熱沖剤¥800_漢方製剤_風邪、インフルエンザ【漢方ストア】)を見ると分かる。

 

 「白止」という漢方は中華系スーパーでも見たことがあるのだが、何に使うのか今まで分からないでいた。このように風邪薬にも含まれているのであるなあ。

 

 教諭によると、同仁堂(http://www.tongrentang.com)というのは北京でとても有名な老舗の薬屋らしい。北京の王府井にあるapmというショッピングモールのようなビルにも店舗がはいっていた。その歴史は1669年に同仁堂薬室が作られたところから始まるという古さで、なんか北京の老舗ってほんとうに古いんだなあと思う次第です。