いのちばっかりさ

生きている記録。生業。放送大学。本を読む。入道雲100年分。

中村白葉の自伝(ロシア語翻訳者)

  中村白葉の自伝を読んだ。このひとはいつも感情的に涙もろいような人なのじゃないかと思った。人道主義的で、敏感というか、たぶん、私のゼミの先生もそういう人だったのかもしれないとふと思った。なんか人道的なところにさしかかると泣いてしまう、というような、そんな埒のあかない優しい様子をしている。たまには自分を持て余し、ひとをうんざりさせるようなところがある。よく『罪と罰』を愛している人にある、ある種のうんざりするような弱々しさと言うか、常に良心ゆえに気力の半分が腐れ落ちているような態度。それがフェイクなのか本心なのかは多分自分自身も分からないんだ。壮大な物語の中を生きているだけで、生産性もない。

 

ここまで生きてきて―私の八十年 (1971年)

ここまで生きてきて―私の八十年 (1971年)

 

  中村白葉は、こんな翻訳をした人。

罪と罰〈第1-2巻〉 (1958年) (岩波文庫)

罪と罰〈第1-2巻〉 (1958年) (岩波文庫)

 
サーニン (上巻) (岩波文庫)

サーニン (上巻) (岩波文庫)

 
アンナ・カレーニナ(上)

アンナ・カレーニナ(上)

 

  そして私は中国語を勉強しているのに、どうしてロシアの小説をこんなに読んでいるんだろうか。そしてこれらを愛している人たちとはうまくやれない。

 

北京の書店(北京图书大厦)

  私が北京に居た時に訪れた中で、最も大きな書店がこちら、北京图书大厦(北京图书大厦网上书店——北京市新华书店连锁有限责任公司)である。ちなみに西単というところにあります。

 この書店はどんな書店かというと、とにかく大きい。 

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 大きすぎて全体を納めることが難しかったのか、それともあんまりそんな写真を撮ってみようという気がなかったのかは忘れてしまった。

 

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 新宿の紀伊国屋書店みたいに、各種各様なる本を取り揃えている。しかし辞書コーナーに行くと、なんだか家電を買っているような気分になるのは、家電量販店と同じ蛍光灯の光がフロアを照らしているからだけではないと思うが、・・・なぜなのか、はわからない。辞書コーナーには家族で辞書を買いにきている人が多いので、まるで家電を買っているようだと思ったのかもしれない。どうもそれだけではないような気もするが・・・

 

 ともかくこの書店は大きく、品揃えが良いので、中国の小さい書店をたくさん見てきたけれど良い本を見つけられないとか、そもそもそんな小さな書店には、小説と子どもが勉強するために使う本しかないじゃないか、と思っている人にはおすすすめの本屋だ。ただし情緒とか、心が安らぐとかはない。とにかく色んな本がある!それだけだ。新宿の紀伊国屋書店みたいな感じ(この言い方からして私は紀伊国屋書店が好きでないと言うことがお分かりいただけただろうか・・・)。

 

 ポイントカードもあってポイントが溜まるみたいだった。いろいろと説明されたが、私は中国語がそんなに出来ないのであんまり良くわからなかった。いくつかの店で共通して使えるカードのようだ。

 

 私の印象に残ったのはこの法律コーナー。

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 いくらだったか忘れてしまったが、憲法から食品衛生法まで、各種法律を欲しいやつだけ買える。そんなに高くないけれど、便利な気がしつつも誰が買うのかなあと疑問に思ってしまう。

 

 こんな本屋です。書店の評判は中国語ですが、以下をどうぞ。

 http://www.dianping.com/shop/1762123

 

 この書店の上部階にはCD売り場もありました。中国でCDなんか売ってるとこあるのか?とお探しのみなさまこちらへどうぞ。割と広いCD売り場でした。その他雑貨屋もありました。文房具等も売っているようです。北京の紀伊国屋書店をお探しならこちらをお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風邪

 また風邪をひいてしまった。この半年ほど、2ヶ月にいち度の間隔で風邪をひいている計算になる。

 

 絶対よくない。毎日ランニングするなり、ご飯をちゃんと食べるなり、なんとかしなければ。今学期は頑張って単位を取りたい。

 

 とはいえ毎日人混みから帰ってくると本当に疲れちゃうのだ。朝はゆっくりねたいし、夜は人混みのせいとか集中して講義を聴いたせいで疲れていて寝付けなかったりとか、いろいろうまくいかない。昼寝したら夜寝付けないけど、昼寝しないと使い物にならない。いかにすべきか。

 

 夏休みの間はやりたいと思うことをできた。やりたいと思うことを諦めなかったから、まるで自分はピンピンの完全体のように感じていたが、今は新学期開始早々、かべにぶち当たりまくっている。夏休みも、やはり振り返れば遅刻とかしていたし、完全ではなかったし、周りから見たら数々の至らない点があっただろう。とはいえ人生を楽しんだ。

 

 ここ数年、身の回りの人が頻繁に亡くなったこともあって、命はかけがえのないものだし、いつなくなるかわからないものだという感を強めた。そのせいもあってか、踏み外したら死ぬような山には登りたくなくなった。高尾山あたりがちょうど良い。毎週行けたらいいなと思う。昨日登った。

 

 

横書きのノート

 自分は横書きの日本語(漢字ひらがな、時にはカタカナ等が混在している)を読めないので、しばしば自分が書いたノートも読み返せない。

 

そこでできるだけひらがなやカタカナを書くことを自分で制して、漢字ばかりで書くと読みやすい。このことは中国語を勉強していたからわかったことだ。勉強していてよかった。

中国にもコンビニコーヒーはあるのか

 中国でコンビニコーヒーを見かけたことがない。ので友達にもそう話してきたが、どうも中国にもあるらしい。ネット上に多数情報がでている。

 

 今度中国に行ったときに試さねば。

餃子!

  この本読みたい。

 

中国で風邪を引いたら何の薬を飲んだら良いか(現地風邪薬)

 中国で風邪を引いたら、何の薬を飲んだら良いだろうか。その問いに対する中国語教諭の答えによると、

 

 夏に風邪を引いた場合には「雀香正気」がよい。

 冬の場合は「感冒冲剤」がよい。

 

 だそうだ。これは教諭の主観であるので、もっとほかに良い薬があるかもしれない。しかし教諭が「夏の風邪は、」「冬の場合は、」と季節によって違う風邪薬の服用を勧めていることに興味を覚えた。

 

 「雀香正気」の中身は「家庭の中医学」(藿香正気散 中医学処方解説

 「感冒冲剂」はこの「漢方ストア」(同仁堂感冒清熱沖剤¥800_漢方製剤_風邪、インフルエンザ【漢方ストア】)を見ると分かる。

 

 「白止」という漢方は中華系スーパーでも見たことがあるのだが、何に使うのか今まで分からないでいた。このように風邪薬にも含まれているのであるなあ。

 

 教諭によると、同仁堂(http://www.tongrentang.com)というのは北京でとても有名な老舗の薬屋らしい。北京の王府井にあるapmというショッピングモールのようなビルにも店舗がはいっていた。その歴史は1669年に同仁堂薬室が作られたところから始まるという古さで、なんか北京の老舗ってほんとうに古いんだなあと思う次第です。

市井の人々 打ち明け話

 中卒なのに高卒と履歴書に書いて採用された人が居る。学歴詐称だ。聞いていてなんてストレスフルな話だろう。その人は、ばれるんじゃないかと最近めっぽう怯えている。会社から最終学歴を証明する卒業証書を提出するよう求められたのだ。怯えているという事実だけで、彼が救われればいいのにと願う。その人は就活で就職先が決まらず苦しんだらしい。

 

 私に打ち明けていたのではない。安い料理屋で相席になった、安っぽいワイシャツとスーツを着たサラリーマン二人の話を聞いていたのだ。聞いていてなんとつかれる話だろう。店を出て米を買った。こんなところに居る自分をのろった。聞いていてなんと明快に理解できる話であることか。その怯えの末端まで自分の身体に乗り移るようだ。

 

 

滑稽の研究 (講談社学術文庫)

滑稽の研究 (講談社学術文庫)